※ 「今月の衛星画像」 2019年のテーマは Google Earth Engine で変化を追う です ※
 Vol.21
−10    2019年10月号

ヨルダン、砂漠に開いた大きなへこみ」

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「今月の衛星画像」で使用したデータの中には、「研究利用目的配布」で購入したデータが含まれています。
ADEOS
衛星の場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。MOS,MOS-1bの場合、データ所有および提供は宇宙開発事業団です。
LANDSAT
の場合、データ所有は米国政府、提供はSpace Imaging(R)/宇宙開発事業団です。またLANDAT8画像については産総研のサイトも利用しています。
SPOT
の場合、COPYRIGHT CNES、提供はSPOT(R)/宇宙開発事業団 です。
また、メリーランド大学やUSGSのアーカイブデータを使用することもあります。
2019年はGoogle EarthEngineを使用します

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 2019年のテーマは、「Google Earth Engineで変化を追う」です。


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 赤丸は画像の位置を示す
  先々月、先月号につづき、今月も露天掘り鉱山の変化を見てみたい。
 ヨルダンは中東にありながら、原油など天然資源に恵まれない。有望な鉱産資源は南部で採れる世界第3位を誇るリン鉱石と最近になって見つかったオイルシェルである。しかし、国土の80%を占めるという東部の砂漠地帯では、巨大な露天掘り鉱山がいくつもある。幹線道路から離れた枝道の奥にあるので、現地の一でも目にすることはほとんどないだろう。
 ある夏、砂漠地帯で道に迷いこのような鉱山の一つにたどり着いた。そこは石灰岩の採石場と思われた。パイ皿のような地形があり、底面は平坦になっている。ほぼ垂直に掘られた穴の周辺には、頂面が平坦に整形され積み上げられた岩石が積まれていた。
 衛星画像で開発過程を見ると。1980年代後半から90年代にかけて掘削が始まっているので、ほぼ30年前に開発が始まったことがわかる。ここで採掘された岩石がどのようなルートで売りさばかれるのかは不明だが、採掘場の開発はヨルダン各地で都市の拡大が始まる時期と時を同じくしているようである。
   
 2015年9月撮影
  画像1 Google Earth Engine でみるヨルダン東部にある採石場の変化  画像をクリックしてください 別ウィンドウで動画が開きます